レグルス

映画オタク

7月22日

NETFLIXで視聴。

2011年にノルウェーウトヤ島で起きた無差別銃乱射テロ事件をベースに作られた2018年の作品です。

ウトヤ島、7月22日」という映画が現場の島のキャンプ場を中心にワンカットで製作されたものが別に上映されていますが、本作は犯人が裁判で有罪禁錮刑に至るまでの事件の全貌が内容となっています。

先の、「ホテル・ムンバイ」はイスラム原理主義によるテロでしたが、こちらは逆に極右勢力による個人的なテロでした。

殺された学生たちと生き残った学生たち。特に瀕死の重傷を負いながら奇跡的な生還を果たしたビリヤルが主人公です。なぜこのような事件に遭遇したか?という問題よりもこの事件の当事者となった人たちの運命に対する苦闘がよく描かれていました。

昨年日本で起こった元首相の暗殺事件を照らし合わせると、悪いのは犯人であり、その背景がどうこうというわけではない。「罪を憎んで人を憎まず」という綺麗事では済まされないことを史実を通じてよく心に繋ぎ止めないと間違った判断が下される可能性があることを強く認識しなければならない。そう観ていて感じました。f:id:yokotat64:20230318212948j:image