レグルス

映画オタク

658km、陽子の旅

ユーロスペース渋谷で鑑賞です。

心に刺さりました。菊地凛子さんの体当たり演技、名演です。風吹ジュン扮する老夫婦とのシーンで心が溶けましたよね。コミュ障の呪縛から解けた感じがします。

はっきり言って置き去りにしちゃった親子は酷すぎますけど、それがあってのショック療法になりましたね。

見終わって思ったのが、「そして僕は途方に暮れる」という映画と同じ感傷的気分にさせられたことです。現代社会から疎外された人間が必死に戦いながら生きていく姿に感銘を受ける映画、なかなか出会えません。この1年間でこうした邦画が2本観れたこと、そして映画館のスクリーンで体験できたことが大きいです。おそらくNETFLIXで見るのとは違う感傷ですね。658kmもの長旅ご苦労様でした。

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