レグルス

映画オタク

マンティコア 怪物

シネマート新宿で鑑賞です。

この映画館初めて行きましたが、広くて観やすくて、作りは簡素な感じですが、椅子もしっかりしていてとても好感が持てました。

さて映画ですが、これは日本の「怪物」と同じ昨今の多様性をテーマとした映画の枠に入ります。ホラー映画ではありません。「52ヘルツのクジラたち」が日本代表としたらこちらはスペイン代表になると思います。特にゲイはもちろん犯罪者ではありませんが、小児性愛者はもはやどこの世界でも犯罪者として捉えられてしまう。「正欲」や「彼女が好きなものは」のようなマイルドな感覚ではなく、本当に生きづらい、でも同じLGBTQである。そこを訴えかけた映画です。

作品の途中に日本語が出たり、飛び降りシーンは「彼女が好きなものは」とかぶさるものがあり、親近感が沸きましたが、観る価値のある映画と思いました。

⭐️⭐️⭐️⭐️

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湯道

2023年の作品、Amazonプライム・ビデオで鑑賞です。

銭湯にこだわる弟と、事業が失敗して出戻った兄。弟を助ける女の子の3人組で古き良き銭湯を立て直すドラマ。常連さんたちもなかなかの俳優を集めており、かなり贅沢な布陣で構成されている。映画としても十分楽しめる内容です。

柔道、剣道、合気道など、道のつくスポーツはたくさんありますが、湯道はスポーツでしょうか?お話の中では湯道に関して湯のつかり方などの作法を伝授するシーンがあり、茶道に近いものでしょう。まぁ、タオルを湯船に入れないとか、洗ってから入るとか、騒がないとかは常識と思いますが、かけ湯とかつかった時の湯と湯船のヘリ他の関係とかどうでもいいじゃん。って思って観てました。

全体的には面白かったです。

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オーメンザファースト

TOHOシネマズ錦糸町オリナスで鑑賞です。 

昨年末に「エクソシスト信じるもの」を観て、ザファーストって映画だったのですが、こちらも名作の前日談になります。頭から棒が刺さったり、身体が真っ二つになったり、相変わらずえげつない死に方していきます。初めて「オーメン」観たのはテレビ放映されたときで、この映画でトラックのガラスが滑り落ちて首チョンパされる映像はトラウマになって記憶に残っています。つまり子供は見ない方がよいということです。この映画。

エクソシスト」より真面目に、シンプルに怖がらせる映画です。オカルト映画としてはかなり出来がいいのではないでしょうか?全く笑わせるシーンはありません。ただひたすら怖い映画です。ですから、そっち系のファンはとても満足すると思います。

⭐️⭐️⭐️

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毒娘

新宿バルト9で鑑賞です。あまり怖い映画ではありませんが見応えはあります。ダークヒロインのちーちゃんは家にまとわりつく霊というか、事故物件に潜む魔物。実体がありますので、とりあえずブギーマンのような存在ですね。一家で最も悪者だった親父を殺してしまい、でも娘さんは傷害罪で済んだと思うので、これからのちーちゃんとのタッグが注目されます。続編ありありですよね。佐津川愛美さんはこんな女優さんでしたっけ?「ヒメアノ〜ル」の体当たり演技と比べるとかなりお嬢様的な役柄でしたね。これはこれで可愛いのですが、ちょっと映画全体のイメージに合わないように思いました。まあ、もう少し普通で良かったのではと思います。

タイミング的に観れるかどうか怪しかったのですが、観れて良かったと思います。最後の毒娘2ショットはカッコよかったな。

⭐️⭐️⭐️

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パストライブズ

TOHOシネマズ日本橋で鑑賞です。

色々と批評はありましたが良かったです。これもA24作品でした。単なるラブストーリーではありません。大抵これが日本映画だと胸糞映画になるのですが、登場人物全員がとても理性的に行動しており、好感が持てました。日本の不倫映画は本当に猿レベルということです。

主役の二人が語る言葉の一つ一つは珠玉の響です。本当の人間としての行動が描かれています。旦那さんには拍手を送ってあげてください。アカデミー助演男優賞を贈ってあげたいです。色んな意味で。

猿になりたかったら風俗に行ってください。お互いすでに人間関係が構築されているものに対して理性的であり最大限の想いを告白できた男は幸せに思います。幾つになってもこんな純粋な恋愛がしたいものです。

⭐️⭐️⭐️⭐️

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アイアンクロー

TOHOシネマズ日比谷で鑑賞です。プロレス観戦が大好きなので楽しみにして見に行ったのですが、内容はプロレス一家の悲劇を中心とした家族模様を表現した秀作でした。フォンエリック兄弟は往年のザファンクスを思い出させます。テリーとドリー。相手はブッチャー&シークでしたね。

この映画で悪役はハリーレイスとリックフレアー。それぞれブラウン管から見ていました。本物と比較しても似ていましたね。アメリカがほとんど舞台になっていましたが、兄弟レスラーが死んだのは日本で。日本でのシーンがないのもしょうがありませんが、なんとなく観ていて異国の地で一人で死んでいく辛さ、そしてアメリカでそれを知らされる苦しみは伝わります。次の挑戦者はとりあえずチャンピオンを取れたんですよね。その後の不幸。そして末っ子も。

最後に三途の川を渡って兄弟と会う光景は日本的でしたね。A24作品の映像だなって感じました。

⭐️⭐️⭐️

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オットーという男

2023年の作品、Amazonプライムビデオで鑑賞です。

トムハンクスがうるさいジジイとして活躍❓する映画です。配信で観ましたが、映画館で見ても十分に楽しめるというか、色々と年齢的にも共感できる(うるさいのは共感できないが!)場面も多くありました。あれだけ近所の人たちにうるさく当たるのにも関わらず愛されキャラってのがいいですね。

「必ず捕まえる」という韓国映画が同様の老害愛されキャラムービーでした。話が進む中で愛する奥さんに先立たれ自殺を考えているジジイってのがわかり、新しい隣人と何故か仲良くなってくれてそのおかげで生きながらえていくというもの。元々仲の良かった他の隣人は仲が悪くなってしまった後、パーキンソン病になり不動産屋から施設への移動を無理やり決められるも、最後は出て行かせないよう戦い勝ちました。ハッピーエンドでさすが、オットーは死んで遺産は隣人たちにということになりました。f:id:yokotat64:20240414163342j:image