そもそも論で言うと、不動産の広告にわざわざ子供部屋って書かないよ。
とにかくびっくりさせる映画で心臓の悪い方は見ない方がいいと思います。原作は読んでいませんが雨穴さんのYouTubeは見てました。ですが、ほとんどはそのストーリーから発展させた内容となっています。横溝正史の世界観でしたね。「八つ墓村」の洞窟シーンを思い出します。
最後のシーンで左手供養って実は斉藤由貴も洗脳されてたってことですかね。この人最近、「マッチング」でも変な役やってたし、大丈夫かコゼット？初代スケバン刑事！あと栗原さんのイメージから佐藤二朗は合わないような感じがしました。川栄李奈さんも気色悪かったし、もう少し配役なんとかならなかったかな。そこがイマイチでしたが、ホラー映画としては悪くなかったですよ。そう、この映画はホラーです。
⭐️⭐️⭐️
ネタバレ
たまたま2回観ることになり、この映画の全貌がよくわかりました。
最初の２回の左手供養のために殺人、左手切断をしていたのが斉藤由貴であることが判明。「マッチング」に続き恐るべきサイコパスです。大宮の家でも世田谷の家でも殺人は行われず、世田谷鎌田東の6,890万円の中古物件は破格の格安物件であることがわかりました。笑
川栄李奈の姉夫婦には当てがわれた男の子と実の子がいましたが、男の子の出生は全く不明。世田谷から本家に戻されてから夫婦は薬物で洗脳され、上の子供は座敷牢。実の子は親から離されて育てられてたみたいです。この家族に犯罪者はいませんが、ラストシーンからは姉は洗脳が解けていないようです。
この映画には横溝正史へのオマージュがふんだんに観られます。「八つ墓村」は先に述べた通りですが、使用人の女を孕ませて、折檻を受けて子供は堕胎。このあたりは「犬神家の一族」の青沼親子を思わせます。また、金田一耕助役の石坂浩二さんが出ているあたりも市川崑監督への想いがかぶさって見えます。
本作を2回観ることにより、特にサスペンスホラーの分野は、複数回観ることにより理解が深まるということがよくわかりました。
